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「治したい」だけでは、足りない——科学は僕の思い込みにブレーキをかけてくれる

「これで絶対良くなります」とは、僕は言いません。言い切ってしまえば、患者さんはきっと安心する。それはわかっています。それでも言わないのは、意地悪でも自信がないからでもありません。理由はもっと単純です。「治したい」は、暴走する臨床に立っている...
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鍼は本当に効くのか?そう思っていた私が鍼灸師になった話

「鍼って、本当に効くんですか?」こう聞かれると、私はいつも少し間を置きます。なぜなら、かつての私自身が、この疑問の答えを知らなかったからです。専門学校に入って、最初に思ったこと正直に言います。私が鍼の世界に入ったのは、何も分からないまま専門...
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生命とは何か——54歳の治療家が、今も答えを持っていない理由

歩けなかった人が歩けるようになる。痛みで眠れなかった人が笑顔で帰る。30年以上身体に触れてきた治療家が、「生命とは何か」という問いと向き合い続けてきた記録。
施術について

検査で異常なし、でも不調が続く。——自律神経・慢性疲労に鍼灸ができること

検査値は正常。画像も問題なし。でも、何かがおかしい。そういう状態で病院の椅子から立ち上がる瞬間の、あの感覚。「異常なし」と言われたことへの安堵が一瞬あって、その直後に「じゃあ、この不調はなんなんだ」という壁に当たる。説明がつかないから、どこ...
施術への想い

なぜ施術者は自分を下げるのか——「心が身体の主人」という話

「クソ理学療法士」と言われたことがあります。冗談で、です。怒りませんでした。むしろ、そう言ってもらえる関係になったことが、少しうれしかった。なぜ自分を下げるのかこのシリーズを読んでいただいた方は、気づいているかもしれません。「マゾかな?」「...
施術について

「信じる心が大切です」——プラセボ効果と、施術への信頼の科学

「信じる心が大切です」と患者さんに言うことがあります。エビデンスに基づいた、真面目な話です。「さぁ、心から信じましょう。次回までに賽銭箱も用意します」「今なら特別に痛みが軽くなる石をお譲りします。少し待っててもらえますか?今から外で拾ってき...
施術について

【身体はなぜ変わるのか・第1回】「そこです」と言われる理由

「僕がわざと痛いことをするように見えますか?」と患者さんに聞いたことがあります。「見えます!」と即座に言われました。ひどい誤解もあるものだ、と思いながら、不思議なことに10人聞いたら10人にそう言われます。なぜでしょうか。まず、わざとではあ...
施術について

【身体はなぜ変わるのか・第2回】なぜ表面だけほぐしても戻りやすいのか

「施術の翌日、なんか逆に重くなったんですけど……大丈夫ですか?」と言われることがあります。少し沈みます。でも続きを聞くと、「その次の日はすごく楽でした」と言われることが多い。ああ、よかった。これは大丈夫なやつだ。身体に「余白」がなくなってい...
施術への想い

【身体はなぜ変わるのか・第3回】「押す」のではなく、「繋がる」

「力入れてますか?」と聞かれることがあります。「入れています」と答えると、「全然感じないんですが」と言われます。入れていないと思われているのか、効いていないと思われているのか。どちらも少し困りますが、実はこれが正しい状態だったりします。武道...
施術への想い

【身体はなぜ変わるのか・第4回】手技療法と鍼灸——届く場所が違う

「手技ですか、鍼ですか、どっちをやるんですか?」と聞かれることがあります。「場合によります」と答えると、たいてい少し困った顔をされます。答えになっていないように聞こえるのはわかっています。ただ、本当に場合によるので、もう少し続きを聞いてくだ...
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