検査で異常なし、でも不調が続く。——自律神経・慢性疲労に鍼灸ができること

施術について

検査値は正常。画像も問題なし。でも、何かがおかしい。

そういう状態で病院の椅子から立ち上がる瞬間の、あの感覚。

「異常なし」と言われたことへの安堵が一瞬あって、その直後に「じゃあ、この不調はなんなんだ」という壁に当たる。説明がつかないから、どこへも相談しに行けない。そういう経験のある方に、一度知っておいてほしいことがあります。


「異常なし」は、「不調がない」ではない

これは最初にはっきり言っておきたいことです。

現代の検査は、器質的な変化——つまり形が変わったもの、壊れたものを見つけるのが得意です。骨折、腫瘤、炎症反応の数値。そういうものは拾い上げられる。

一方で、自律神経の乱れや慢性的な疲弊感、睡眠の質の低下、なんとなく呼吸が浅い感じ——こういった状態は、現時点の検査では数値に映りにくい。映らないから「異常なし」になる。

これは検査が正しくて、あなたの感覚が間違っているということではありません。

身体の感覚は、検査よりも先に変化に気づくことがある。そういう視点を持って診るかどうかで、できることが変わります。


自律神経が乱れるとき、身体の何が起きているか

自律神経は、呼吸・心拍・消化・体温調節・睡眠——意識せずに動いている身体の全機能を調整している神経系です。

交感神経(緊張・覚醒モード)と副交感神経(弛緩・回復モード)が交互に働くことで、身体はバランスを保っています。

問題が起きるのは、このバランスが崩れて、切り替わらなくなるときです。

ずっと交感神経が優位な状態が続くと——

  • 眠れているはずなのに疲れが取れない
  • 常に身体がこわばっている感じがある
  • 呼吸が浅く、胸が詰まるような感覚がある
  • 食欲や消化の調子がムラになる
  • 集中力が続かない、些細なことでぐったりする

こういった症状が重なってくる。器質的な異常はないが、身体はたしかに限界に近い状態で動いている。


鍼灸が「自律神経に効く」と言われる理由

鍼が身体に入ると、皮膚・筋肉・結合組織に刺激が加わります。

これが神経系への反射を起こす——というのが、私の考えるメカニズムです。ただ正直に言うと、どの経路でどう自律神経に作用するかの細かな神経走行は、現時点でまだ完全には解明されていません。

わからないことを「わかった」と言いたくない。

ただ、経験的に見て、こういう反応は繰り返し起きています。

  • 施術後に「身体がほぐれた感じ」「深く息ができるようになった感じ」を報告される
  • こわばっていた筋緊張が、施術の過程でやわらいでいく
  • 翌日の睡眠の質が変わったと言われる

これが「治った」なのか「整いやすい状態になった」なのかは、個人差があります。なぜそうなるかを私は追い続けています。でも、現時点でメカニズムが完全に解明されていないことは、効果がないことを意味しない——これが私の立場です。


慢性疲労に対して、私がやること

「慢性疲労」というと、ただ休めばいいという話に聞こえるかもしれません。

でも実際には、「休もうとしても身体が休めない」状態になっているケースが多い。

その場合、休息のための前提——副交感神経が働きやすい身体の状態——を作ることが必要になります。

私のアプローチは、まず身体のどこに緊張が集中しているか、呼吸がどう動いているか、重心がどこに偏っているかを確認するところから始まります。長い問診よりも、実際に動いてもらったり、触れた時の身体の反応を見ることで、施術の方向性を決めていきます。

鍼と手技療法を組み合わせるのは、神経系へのアプローチと、筋・筋膜レベルのアプローチを同時に行えるからです。どちらがどう作用するかも、施術しながら一緒に確認します。

結果が出なければ、正直にお伝えします。

できないことをできると言うより、やってみながら一緒に考えることの方が、誠実だと思っています。


病院でわからないと言われた方へ

「どこに行っても原因がわからない」という経験をすると、相談すること自体が怖くなることがあります。

また「原因がないなら、気のせいなんじゃないか」と自分を責えてしまうこともある。

そうじゃないと私は思っています。

現代の医療では拾えない変化が、身体には起きていることがある。そこに向き合うための別の視点と手段がある。それが東洋医学と手技療法の役割だと考えています。

春日井市・名古屋市・多治見市周辺で訪問施術を行っています。自宅でベッドや布団の上で受けられます。服を着たまま、必要な箇所だけ袖や裾を少しまくる程度で施術できます。

症状が改善しないなら、なぜなのかを考えることが当然だと思っています。

まず、どんな不調が続いているか——話してみてください。

お問い合わせはこちら


関連記事


【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療を保証するものではありません。症状によっては医療機関での診察が必要な場合があります。最終的な判断はご自身および担当医にご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
LINE予約